宍喰小学校児童とサンゴ保全活動
竹ヶ島海域公園自然再生の対象区域にでは2001年のモニタリング調査で、1996 年調査に比べてエダミドリイシが減少し、代わってカワラサンゴ が増加するなど、サンゴの種の構成に顕著な変化が生じていることが報告されました。
このまま放置すれば比較的濁りに強く、内湾を好むカワラサンゴの優占がすすみ、海域公園としての資質が大きく失われる恐れがあるとし、我々は、地元を主体としたサンゴ保全活動を始めました。
宍喰小学校 サンゴ移植体験を通して
海陽町の宍喰小児童が同町宍喰浦の竹ケ島海域公園で、島周辺の海に生息するエダミドリイシサンゴの移植作業を体験しています。
環境学習会として、専門家(竹ケ島のサンゴ保護を支援している「四国海と生き物研究会」)岩瀬文人代表によるサンゴについての講演なども行います。
その中で、海陽町海洋自然博物館マリンジャムがサンゴの人工育成を進めていることを説明し、「エダミドリイシは地域の宝。多くの人たちが保護に努めていることを、家族や友達に知らせて下さい」と伝えています。 講演の後、海中観光船ブルーマリンで移植したサンゴを観察。児童達も、移植ポイントで、宍喰漁協青壮年部員らに教わりながらお手伝いを行います。
仕上がった移植サンゴを、子供達から青壮年部のダイバー、マリンジャムのスタッフらの手へ。水深4~5mの海底に配置。 早ければ8か月ほどで定着します。 生徒らは「大きい群落に育ってほしい」と話していました。直接エダミドリイシを移植する体験を通じて、この環境を守りたいとそのためにを真剣に考える眼差しは私たちと同じです。
私達スタッフは今後もこの活動を続けていきます。